laugh actually

実は世の中は笑いが溢れている。
それを探せる人とそうでない人がいるだけ。


VOLUME.04 GUEST Kinpro 新矢千里 その1

Kinpro 新矢千里
グローバルに活躍する、北海道在住のイラストレーター・Kinpro新矢千里さんが登場! 何を隠そう、樋口卓治と中学時代の同級生であり、本サイト内企画「ふりがな英語」でのイラストレーションを手掛ける新矢さん。いったいどんな話が飛び出すのか、同級生対談をお楽しみください。
公式HPは、こちら!

中学時代から今の仕事に至るまで

樋口 新矢とは、中学校の同級生なんだよね。いったい、どこのタイミングから、イラストの仕事を始めたの?
新矢 フリーになったのは意外と早くて、24歳のとき。
樋口 俺が放送作家になったときと一緒だ!
新矢今日は卓ちゃんのそういう話も聞きたかったんだよね。
樋口 俺にはそんな大したドラマはないよ(笑)。
新矢 中学校のときから卓ちゃんのことを知っていて、放送作家になったって聞いたときは、「納得、納得〜!」って思ったんだけど、どこから本格的にその道を歩み出したのか、とか。
樋口 『ビートたけしのオールナイトニッポン(ニッポン放送)』を聴いてたときに、高田文夫さんの存在を知ってからかな。俺の場合は紆余曲折あって……24歳頃から、なんとなく放送作家の仕事をしてたんだけど、ちょうどその頃に事務所(古舘プロジェクト)で作家を応募してる記事を見つけて、受けてみたっていう。
新矢 そうなんだ。
樋口 そうそう、新人アナウンスの修行みたいな(笑)。
新矢 じゃあ、そのままずっと?
樋口 うん、ずっと。
新矢 っていうか、高田文夫さんって放送作家なんだ!?
樋口 そうそう。
新矢 パーソナリティーのイメージだったよ。
樋口 そうそう。たけしさんの目の前に座って笑っていたイメージだよね。でも過去を振り返ると、放送作家ってそういう仕事なんだなって理解できた。新矢はいつから絵を描きだしたの?
新矢 中学校のときからかな。でもねえ、私もイラストレーターって仕事を知ったのは高校を卒業してからなんだよね。始めは、絵が好きだっていう理由から、デザインの仕事をしてたんだけど、デザインの仕事は向いてなかった(笑)。イラストレーターになろうって思ったのは、それからかな。

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樋口 デザイン会社に入ったの?
新矢 うん。それまでもアルバイトとか臨時職員とか、いろんな仕事をやってみたけど、こんな無理をして働くんだったら、好きなことをやってる方がいいなあって。それでデザイン会社に入ったの。
樋口 そこではどんな仕事をしてたの?
新矢 当時は、マックとかDTPと呼ばれるものがない時代だったから、版下を作ったりとか。
樋口 マッキントッシュがない時代ね(笑)。マックっていうから、マクドナルドがない時代かと思った! 
新矢 そうそう(笑)。マッキントッシュとかコンピューターがなかった時代だから、印刷屋さんに出す文章とか写真を手貼りしてたの。
樋口 字がここにきてなきゃいけないとか?
新矢 そう。昔は、本も雑誌も全部版下だったからね。
樋口 フォントを揃えたり。
新矢 それをページごとに印刷に出すっていう作業。デザイナーの下っ端が切り文字を貼ったり、ここに写真を入れるのに何%とか指示を出したりね。
樋口 へぇ〜! そこからイラストレーターになったのは?
新矢 その頃に街中で気になるデザインのもの(マッチ箱やポスターなど)を集めることに凝ってたのね。しかも、それが一人のデザイナーの作品だったことが分かって、その人とたまたま出会うことができたのよ。
樋口 へぇ〜!
新矢 「渋谷パルコ」が札幌にもできた頃で、そのデザイナーさんが入り口にある絵を描いていたりするのを見て、イラストレーターって仕事があるんだ!って。
樋口 「渋谷パルコ」の札幌店のオープンと同時にイラスト文化も入ってきたんだよね。
新矢 そうそう、「ABC展」とか「パルコ展」とか。
樋口 あ〜、あった! あった!
新矢 そこで、イラストレーターの世界に目覚めて。
樋口 こういうクリエイティブな世界があるんだと。
新矢 そうそう。
樋口 そうだよね。ちょうどその頃、コピーライターブームだったでしょ。
新矢 そうそう! 『ビックリハウス』とか、糸井重里さんが出てきたりとか。
樋口 そこで新矢は、ヴィジュアルアートの世界にいったけど、俺はコピーに惹かれてて、『宣伝会議』のコピーライター教室に行ってたんだよね。
新矢 あー、そうか!
樋口 とはいえ、お互い東京に出てくるわけでもなく……。
新矢 東京に憧れはあったんだけどね。
樋口 普通はこういう世界に憧れたら、まず東京に出ようかなって思うけど。
新矢 そうだよね。で、イラストレーターの世界に興味を持ち始めた頃、デザイン会社の社長に「おまえはデザインは向いてないから、イラストレーターになれ」って言われたんだよね。デザインって、写真をコラージュしたりして、レイアウトしていくでしょ? 絵を描く上でもそういう作業が苦手で、絵を描くことと、デザインしてレイアウトをする頭って違うんだなって、分かったんだよね。
樋口 部品を作る人と、それを組み立てる人の違いだよね。
新矢 あー、そうかも。それでデザイン会社を辞めてから、すぐにアド系の仕事が入ったの。
樋口 そうだったんだ。イラストレーターとして、最初の仕事は?
新矢 アルバイトニュース『an』で学生援護会の表紙のプレゼンがあって出したら通って、なぜか契約はしなかったんだけど、そこからこういう仕事がくるようになったんだよね。
樋口 じゃあ、無理に上京する必要もないか、と。
新矢 まずは仕事のあるところから、やっていこうと思って。まあ、出て行く勇気もなかったんだけど(笑)。
樋口 どこに行っていいかも分かんないしね。
新矢 いや、でも憧れのデザイン事務所とかあったけど。
樋口 その門を叩くのが……
新矢 そうそう。門を叩くまでの勇気はなくて(笑)。


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