
週末、少しだけ夏休みが取れそうなので奥さんと箱根のホテルに行った。
ホント何もしないでゆっくりするだけでイイ…。
今日は何も考えないぞ!と決めた最中、
チェックインの際、夕食が寿司とフレンチどっちがイイか?と聞かれた。
悩む!物凄く悩む!今日ばかりは何も考えないはずなのに物凄い難問である。
ロビーでフリーズした状態になる。悩んだ挙げ句、寿司と答える。
多分、フレンチにすると披露宴で出て来そうな伊勢エビを半分にしてそこに
シーフードグラタンを詰めた様な感じが頭に浮かんだからだ。
実を言うと前日、仕事仲間と寿司を食べた事も脳裏をよぎったが
ギトギトのフレンチよりはましだと思った。
温泉に浸かって、さて夕食とレストランに行くと、
物凄くイイ匂いがフレンチ方面から漂って来る。
「フレンチに変えてイイですか?」と子猫の様な瞳で聞くが「1時間後なら」と言われ
奥さんも睨んでいるので即座に諦める。
でも、夕飯中、気もそぞろである。一体、どんな美味しい料理が出ているのかと思うと
寿司もノドを通らない。
夜もずっとその事が気になって仕方がない。
翌日、朝食の時、奥さんに言われた。「昨日から何考え事をしてるの?」
正直に話すと2秒後…「すいません、昨夜のフランス料理のメニュー見せて下さい」
「ウソ、そんな…見たくない…でも、見たい…」
数分後、ホテルの人が持って来たメニューには…とびきり美味しそうな献立が書かれていた。
奥さんに聞いてみる。「もう一泊しない?」「無理」
ある番組を離れる事になったDが最後の会議でプレゼントとスタッフに配った。
それがスパークリングワインのミニボトルである。
移動するだけで、そんな気遣い!?と思ったが、そのDにとってその番組は
自分を救った居場所だったのである。




